妊娠・出産と体の歪み① 産後の骨盤矯正

産後の骨盤矯正八千代市八千代緑が丘のみなさま、こんにちは!八千代緑が丘の整体院ルピナス治療院です。
 
ここ最近になって、産後の体調不良のご相談で来院される方が増えてきています。
 
妊娠や出産を期に、身体の調子が悪くなるということは少なくありません。
 
妊娠・出産は人体にとって一大事業であり、相当の負担が生じますし、乳幼児の世話も身体的負担が大きいものです。
 
そこで今回は、身体バランスの面から妊娠・出産・乳幼児育児を考えてみようと思います。
 

骨盤の拡大が不調の原因

妊娠で起きる身体の変化のなかで、身体バランス・コンディショニングの観点から重要なのは、骨盤の拡大です。
 
妊娠4週目くらいから、女性の身体ではリラキシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
 
リラキシンの作用は、分娩時の恥骨靭帯の伸張・子宮の収縮阻害・子宮頚部の弛緩を促す等で、分娩の成就に必須なホルモンと言われています。
 
簡単に言えば、出産時に胎児がちゃんと産道を通り抜けられるように骨盤内の靭帯を緩めて骨盤を広げ、産道の幅を確保する作用です。
 
哺乳類全てで分泌されるホルモンですが、ヒトでは特に恥骨結合という部分を緩めて開く作用があるそうです。
 
産後の骨盤
 
ホルモンの作用による恥骨結合の開きには個人差があり、大きい人になると2センチも広がることがあるようですが、当然骨盤の安定化には不利となります。
 
上の図にあるように、通常の骨盤は上半身の重みを骨盤輪という輪っか状の構造で受け止めていますので、靭帯が緩んで恥骨同士が不安定になると骨盤そのものがうまく重みを受けられなくなります。
 
また、前方にある恥骨結合が不安定であるということは、背面の仙腸関節に掛かる負担も大きくなるということになりますので、仙腸関節由来の痛みや、仙腸関節の安定化に関する筋群への過剰な負担を生みます
 
症状についても個人差があり、軽い人は違和感程度で済むのですが、重い人になると鼡径部や腰部の苦しい痛み、果ては歩行困難になることもあります。
 

骨盤が自然と戻らない

リラキシンの分泌は出産後2~3日で止まり、リラキシンの作用で伸びた靭帯が元の状態に戻るには3ヶ月程度かかります。
 
ところが、リラキシンの作用で緩みが普通の妊婦さんより大きく出たり、産後に胡坐や足組みでの座位を頻繁にとるなど良くない姿勢が多かったり、産後の筋力の回復が不十分だと、骨盤形態の安定性が低下し種々の問題を生じてきます。
 
また、現代の出産では出産後早期の歩行が推奨されていますが、骨盤不安定化がピークの時期での過重負荷が骨盤に悪影響であるのは否定できないところです。
 
*但し、出産直後の歩行は子宮収縮の安定化や、出産後の血栓予防のためには重要な作業ですので、必要なことだとは思います。
 
こうした骨盤の問題に加えて、乳児の世話をする際に抱えて授乳やあやしつけをすることで肩・肋骨・脊椎にも捻じれや湾曲・突出などの習慣・反復によるアライメント異常、いわゆる歪みが生じてきます
 
特に抱きかかえる姿勢は背中が丸まり肩は片側が前に突き出る姿勢が続きますので、姿勢全体を見ると強い捻じれを生じがちです。
 
こうして出産前後の特徴的な体内環境と産後の身体負担により姿勢の歪みが形成され、首・肩・腰の辛さだけでなく、肋骨可動性以上による呼吸苦やうつ様症状などを引き起こす要因になりえるのです。
 
実際に産後からの不調で当院にいらっしゃる方も、上記のような複合的な症状を持っている方が多く、産後に出現もしくは悪化した方が少なくありません。
 
では、どのように対処すればよいのでしょうか? 実際の対処法は、また次回に・・・

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