骨盤ダイエットは、本当に効果があるのか?②

骨盤八千代市八千代緑が丘のみなさま、こんにちは!八千代緑が丘の整体院ルピナス治療院です。
 
前回は、骨盤ダイエットについてお話しをしました。「骨盤矯正でダイエット効果はあるのか?」というお話しです。
 
骨盤ダイエットでは、「骨盤を矯正してインナーマッスルや内臓の活動が活発化することで基礎代謝が上昇し、脂肪の燃焼効果が期待できる」ということで、ダイエットできるという謳い文句で行っているところが多いです。
 
しかし当院では、骨盤矯正はダイエットに繋がらないと考えています。
 
そもそも内臓の活動が活発化したとして、状態が24時間ずっと続くこと(基礎代謝が上がっている)などあり得るのでしょうか?
 
今回はそのあたりについてお話しいたします。
 

骨盤矯正で、代謝は上がるのか?

消化器の動きは平滑筋という無意識下で活動する筋が行っており、その活動は消化器官内に内容物が入ってきた刺激に対して反射という形で活発化します。
 
食後胃の中に食物が入ってくれば当然胃は収縮しますし、腸に入ってくれば蠕動運動で肛門へと消化物を移動させます。
 
逆に言えば消化器官内に物がなければ消化器は活発に動く必要はありません。消化器の平滑筋も無理をすれば疲労してしまいます。
 
通常、人間の身体は自律神経系の働きで消化器の働きを調節しており、交感神経優位ならば活動抑制・副交感神経優位なら活発化、というシステムになっています。
 
施術によって腸の動きが出てくるのは、筋の過緊張というストレスからの解放で得られた深いリラックスによって副交感神経が優位となり、副交感神経の刺激により腸の運動が促されたものと考えられます。
 
交感神経と副交感神経は必要に応じて周期的にオン・オフが入れ替わるので、消化器の運動を促す副交感神経が活発化したままになる、ということは考えにくいです。
 
ですから、骨盤の調整によって消化器の活動が適正化されることはあっても、必要以上に活発化する、ましてやカロリーの消費量が著しく上昇するほどの活発化はありえないのではないでしょうか。
 

インナーマッスルは影響する?

一方で骨盤内のインナーマッスルの活発化による効果ですが、解剖に参加された方ならお分かりになるでしょうが、体幹部の特に腹腔部や骨盤内の筋肉は一部を除いて以外に薄く、それほどのボリュームはありません。
 
筋肉のカロリー消費量はその体積に比例しますので、人体の筋肉中でもその大半を占める下肢や上肢を動かす筋群を差し置いて、インナーマッスルが多少活発化したところでカロリー消費量は大して増えないと考えています。
 
ちなみに手足の動きを意識した早足でのウォーキングを30分行ったときの消費カロリーが150kcal前後で、ご飯1杯に少し届かないくらいです。
 
また、施術によって姿勢保持筋がある程度働くようになったとしても、その後ソファーで座るなどの不良姿勢を続けていると、すぐに筋活動は低下してしまいます。
 
筋活動は基本的に重力への応答なので、重力に逆らって支えていなければ、無理せず脱力してしまうのです。
 

代謝に関する誤解

そもそもの基礎代謝への誤解なのですが、基礎代謝はその組織の内容に関わらず、体重・体表面積の量に比例します。
 
体の体表面が大きいほど、熱の発散が多いので、多くの熱を発生させる必要があり、体の各組織まで栄養素を配給するために、内臓の活動量が上がります。
 
ですので、基礎代謝の高さというのは、体の大きさ、つまり体重に比例するということになります。
 
体重・体積を増加させないで基礎代謝を上げるのは不可能なのです。
 
そして基礎代謝量の増加量は、筋肉組織・脂肪組織いずれの維持にも同じだけのエネルギが-必要である以上、筋肉・脂肪の量に影響は受けても、比率には左右されない、ということになります。
 
ですから、ダイエットが成功して体重が減少すれば、基礎代謝は減っていくことになります。
 

一時的な変化はあるかもしれない

ただし、骨盤の調整により姿勢が改善することで、一時的にウエストサイズが減ることはあります。猫背やなで肩気味の人だと、胸郭が潰れて横隔膜が下がります。
 
横隔膜が下がると腹腔は上方から圧迫されるので、ちょうどゴムボールを押し潰すように腹腔は水平方向へと広がります。
 
背部は脊椎と強固な胸背腱膜がありますので、潰れた腹腔は体の前方へとせり出していきます。
 
ですから、骨盤やその周辺の調整で姿勢が良くなれば腹腔への圧力も減り、結果として腹部が引っ込む、というわけです。
 
ただし注意していただきたいのは、こうした姿勢の改善も上で述べたように不良姿勢になりやすい環境に置いておくと、じきに戻ってしまいます。
 
また、体幹部を支える筋群が弱ければ、良くない姿勢に戻るのはその分早くなります。
 
ダイエットさて、骨盤調整とダイエットについて、私なりの考えを長々と書いてまいりました。
 
骨盤の調整でダイエットができる、と期待されていた方にはあまり耳触りの良くない結果となってしまいましたが、一応は医学的な根拠に基づいてお話をさせていただいたので、ダイエットの際の念頭に置いていただければと思います。
 
ダイエットの基本はカロリー計算と、脂肪増加につながる糖質摂取のコントロールです。非常に地味で、面倒な節制しか道はありません。
 
私もいい年になってきましたので、この記事を書いたことをきっかけに無駄なお肉を減らすよう、頑張ってみようかと思います。

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