太ももの内側と外側

私は施術に置いて、どこをリリースする(緩める)べきかを調べる際に、関節の可動域と筋肉の触察をよく使います。
 
触察では皮膚の感触や筋肉その他の組織の固さをみていくのですが、そんな中太ももの内側と外側に圧痛のある方が多いことに気が付きました。
 

太腿の圧痛と肩こり・腰痛との関係

圧痛とは読んで字の通り圧迫した際にその部分に生じる痛みです。
 
太ももの内側には股関節内転筋群があります。これは読んで字のごとく、主に股関節(下肢)を内側に綴じる働きをしています。
 
太ももの外側には外側広筋・腸脛靭帯があります。外側広筋は膝を伸ばす筋肉の一部で、腸脛靭帯は大腿筋膜張筋・大殿筋とつながりを持ち太ももの外側を支えています。
 
腰痛
 
圧痛があるということは、腰痛・肩こり・頸部痛などの方はこうした筋群が固くなってしまっているということになります。ではなぜこうした筋群が固くなってしまっているのでしょうか。
 

筋肉が硬縮する理由

固くなるという場合、往々にしてオーバーユース(過剰な負担による疲労の蓄積)か、日常的に伸ばされないポジションにあることで短縮してしまったかのいずれかのケースであることが多いです。
 
姿勢の保持という観点から見た場合、内側の筋群は、日常的に体の重心を中心へ寄せる中心安定性の維持に関与すると考えられます。
 
一方で外側の腸脛靭帯は、外へとぶれた重心・慣性力を受け止めるストッパーとして機能しているのではないかと考えられます。
 
試しに立った姿勢でビシッと気を付けをしてみてください。内腿に強く力が入ってきませんか?
 
今度は楽に立って、左右の足に重心を寄せてみましょう。太ももの外側が張ってくる感じがしたり、太ももの外側がカチカチに固くなりませんか?
 
この現象から、普段は左右に身体がぶれないように太ももの内側の筋肉が日常的に機能していますが、大きく重心が動く時に外側の組織が収縮して受け止めている、ということであると考えます。
 
ある施術メソッドの考え方では、身体の「軸」を作るのは股関節内転筋群と腸腰筋である、という風に提唱されています。
 
立位や坐位での足の位置が悪く、内転筋が機能しにくい状態になると、外側の組織に掛かる負担が増大します。
 
あるいは片足重心になりがちな人が体重のかかっている側だけ左右不均等に太ももの内外側が固くなることも考えられます。
 
内転筋群は足を前に曲げたり後ろの伸ばす際にも収縮・伸張をしますので、立ち方・座り方次第では容易に短縮してきます。
 
短縮した筋は機能が低下するので、重心を中心に寄せて安定させる働きが低下することになり、その分左右にぶれた重心を戻すために外側の組織に掛かる負担も増大しオーバーユースになる、という関連が想像できます。
 
普段が立ち仕事で片足に重心を乗せがちな方や、座る姿勢で骨盤が下がってしまっている方は、こうした傾向が出やすくなっていることが多いです。
 
上にあげた部分が押して痛むようなら、腰痛・肩こりの予備軍と考えてもいいかもしれません。
 

思い当たれば整体施術を

また、首・肩・腰に問題のある方でこうした部分に圧痛があるなら、筋を緩めると同時に普段の姿勢にも注意をしなければならないと思います。
 
これらの筋群は複雑な走行をしていますので、ストレッチなどで不足なく緩めるのは難しい場所です。思い当たる節のある方は、専門家の施術を受けるのも方法だと思います。

連絡先

連絡先