天気と体調の関係

先日ドクター主催のセミナーに講師として参加してきたことを記事にいたしましたが、セミナー後の打ち上げの席で以前から気になっていたことを聞いてみたのを思い出しましたので、記事にしてみようと思います。因みに今回も文章が長めのようです(笑)。
 

天気が悪いと体調に影響あある理由

さて、よく「天気が悪いと体調が悪くなる」ということを耳にします。一般的には気圧の変化が体調に変化をもたらす、との解釈がなされているのですが、どのくらいの力が身体に負担をかけているのでしょうか。
 
私の住んでいる千葉県北西部の10月の気圧変化を追ってみますと、最高が1019ヘクトパスカル、最低が1000ヘクトパスカルで、15ヘクトパスカルの差があります。ただし、実際の気圧変化は急激に起こるのではなく、天候の変化があってもせいぜい前日との差は5ヘクトパスカル程度のようです。
 
ともかく、最高と最低の両方の値で比較すると、その差は15ヘクトパスカルということになります。
 
物理の計算は苦手なのですが、現代はインターネットという便利なものがあります。そこでとある圧力計算をしてくれるサイトで調べてみると、15ヘクトパスカルは、0.0153重量キログラム毎平方センチメートル(kgf/cm2)、という結果が出ました。
 
つまり体表面の1センチメートル四方の範囲で、15グラムほど圧が弱まるということになります。
因みに15グラムは、コピー用紙で4枚、小麦粉大匙2杯、新じゃがいも3分の1個、10円玉3~4枚、だそうです。
 
うーん、大きいのかそうでもないのか、分かりにくい数字が出ました。とにもかくにも、上にあげただけの圧力が身体の表面から抜ける、ということになります。
 

お医者様の説

酒井医師に伺ったところによると、気圧が下がり体に掛かる圧が低下すると、血管は圧力が減った分が拡張するそうです。
 
そうすると、自律神経系の働きで、反射的(反動的)に血管を収縮させようとして、交感神経系の働きが強くなるので、交感神経系の過剰興奮による諸症状が出てくるのだそうです。また、血管が拡張すると拍動は大きくなるので、頭部の血流が大きくなり拍動性の頭痛を生じることもあるそうです。
 
また、とある臨床運動心理科の医師は、気圧の脳内のバロレセプター(圧受容器)を刺激に言及しています。
 
どういうことかというと、高気圧が脳内を刺激すると、自律神経のうち、交感神経を刺激し、身体全体が活性化し、活動的で気分が爽快になり、元気になります。
 
一方で低気圧が脳内を刺激すると、副交感神経が刺激され、身体はリラックスする方向に向かいます。
 
これは人間の持つ原始的な部分の影響で、高気圧が近づいてきているときには天気がよくなり明るくなるため、活動的になって餌などをとったり外的からの攻撃をかわすのには都合がよいのですが、低気圧で天候が崩れて雨などが降ると体を冷やし生命の危険につながる、ということに対する予測的な適応であるとのことです。
 
原始人は副交感神経優位であれば木陰や洞窟などでじっとしていてもいいのですが、現代人は身体はリラックスして動かないようになっていても、天侯に関係なく仕事や家事をしなければなりません。
 
このような心身と活動の不一致がストレスとして症状につながると考えていらっしゃるようです。
 

あるアンケートでは・・・

因みにある気象調査会社のとったアンケートでは、2人に1人の人が、天候変化の前に体調の変化を感じたと答えたそうです。また、若年層・女性の方がより体調の変化を自覚する傾向があったそうです。
 
アンケート自体は最近のもので、時代ごとの変化は把握できてはいませんが、若年層に多いというのはいわゆる現代的な生活が身体に影響を及ぼしている可能性があると思います。
 
現代的な生活は姿勢を歪め、自律神経系に悪影響を及ぼします。また、女性はその骨格的特徴(体格に対する骨盤幅、下肢骨角度の平均等)から、姿勢の悪化をきたしやすいとも言われています。
 
心当たりのある方は、信頼できる施術家に姿勢や骨格のメンテナンスを受けるのも選択肢の一つです。
 
【追記】
ちなみに台風時は50ヘクトパスカルほどの低下ですが、これは0.051重量キログラム毎平方センチメートル、という結果が出ました。体表面の1センチメートル四方の範囲で、50グラムほど圧が弱まるということになります。
 
50グラムはコピー用紙で11枚、小麦粉大匙6杯と少し、新じゃがいも1個、10円玉11枚程度です。こちらは結構な重量変化がある感じがしますし、身体の影響も大きいような気がしますね。

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