自律神経症状と呼吸の関係①

八千代市八千代緑が丘のみなさま、こんにちは!ルピナス治療院です
 
一昨日は千葉県某市の病院で、自律神経症状と呼吸の関係についてのセミナーがあり、そこで施術のデモンストレーション講師をしてきました。
 
これは、柏市の柏の葉内科・循環器科の坂田Drがなさっている臨床現場での研究に、徒手療法家として参加させていただいているご縁で来た話です。
 
さて、自律神経症状といえば、街で開業している治療院・施術院や、健康食品、果ては装飾品にオカルトじみたセミナーなど、昨今は非常に多くの場面で「効果あります」と銘打たれたサービス・商品が目につきます。
 
当院もホームページに記載している施術対象の中に自律神経症状は入っています。
 
ですが、坂田Drによるとこの自律神経症状については、世間で誤解されていることが非常に多く、実際の効果はテレビなどの健康情報番組で紹介されている内容ですら、実情にはそぐわない内容があるとのこと。
 
そこで今回は、自律神経症状について私の理解できている範囲でお話させてもらいたいと思います。
 

自律神経失調症に関する基礎知識

以前にもブログで述べましたが、自律神経とは文字通り交感神経・副交感神経からなる神経系で、内臓・皮膚・血管などの筋以外の組織に分布し、不随意的にそれら諸機関のコンディションを調整して、生命維持に関わる身体機能の恒常性を保っています。
 
恒常性の維持とは、とどのつまり外界の環境変化による刺激・ストレスに対しての反応であり、環境からのストレスに対してクッションのように受け止め、調整するということになります。
 
交感神経・副交感神経という2つの自律神経の系統はアクセルとブレーキに例えられるように、同じ危器官に分布したそれぞれの神経系が相反する反応・変化を出すことでその器官の調整を行っています。
 
そして、生活環境がストレスに囲まれた現代では、このストレスに対し、対抗的に働くのが交感神経系です。
 
交感神経とは

交感神経系は上で述べたように、ストレスに対しては身体機能のアクセル的な働きを及ぼします。
 
心拍数増加・汗の分泌・血圧上昇・呼吸数増加・気管支拡張・瞳孔散大等です。
逆に消化器官の活動は鈍化します。
 
つまり、ストレスに対して立ち向かうための興奮状態を起こすのです。
 
ここで問題となるのが、交感神経系の賦活により循環器系の活動が活発になる状態が日常的に続いてしまうと循環器疾患リスクが上がってしまい、それがさらに脳梗塞・脳出血・心不全などの突然死リスクや、ストレス過剰による抑うつ・パニック等の精神障害になるリスクを高めてしまうことです。

 

自律神経と呼吸

さて、自律神経系はその名の通り自律的に働く神経系であり、その働きを自分でコントロールすることは一つの例外を除き困難です。
 
そのコントロールできる例外というのが、「呼吸」になります。
 
この呼吸という生命活動は、自律神経系と相関の深いものであり、また呼吸の調整を行えば自律神経系のコントロールが可能になります。
 
逆に呼吸の状態・質が良く無いものであれば、自律神経系にも悪い影響が出ることが、坂田Drの臨床研究で分かってこられたようです。
 
坂田Drの研究によれば、呼吸のリズムと心拍のリズムは相関的に観察されるものであり、呼吸の深さ・テンポに応じて心拍数のリズムも変化するのが計測されるそうです。(実際の計測の内容はもっと多くのデータを取られており、分析も複雑なものですが、坂田Drが医師以外にも分かりやすく説明して頂いたので、ここではその内容に準じて書いております)
 
このことから、坂田Drは呼吸が自律神経系を随意的にコントロールできるのは事実である、逆に言えば、自律神経症状を薬剤等に頼らず自分でコントロールしようとしたら、呼吸の質を変える他には方法がないのではないか、と考えていらっしゃいます。
 
実際にある呼吸法を用いた心不全の患者さんへのアプローチでは、臨床所見ではβブロッカーと呼ばれる薬剤を使用したときと同じ変化が観測されたとのことです。
 
そこで、坂田Drは薬剤も侵襲もないアプローチとして私のような徒手療法家による呼吸機能改善へのアプローチを模索されているのです。
 
さてそれでは、どのような呼吸が良いかというと・・・ 長くなってしまったので、また次回にお話ししましょう。

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